歴史をひらいた女たち  人物で読むジェンダー史

江刺昭子

2,200円 +税

ISBN: 978-4-7554-0356-9        2025年1月25日発行

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女性史研究、女性評伝作家・江刺昭子の集大成。第1巻は「弾圧されても信じる道を行く」「原爆被害を告発し、記録する」「60年安保と樺美智子」「重信房子と遠山美枝子」の各章にたたかい続ける女たちの肖像を描く。 


歴史をひらいた女たち 人物で読むジェンダー史 目次

まえがき 7

Ⅰ 弾圧されても、信じる道を行く  9
 「表現の不自由」と闘った女たち 10
  生誕130周年の山川菊栄(1)『おんな二代の記』に学ぶ 15
  生誕130周年の山川菊栄(2)魂を形成する権利を男に委ねるな 21
  生誕130年の山川菊栄(3)「赤瀾会」メンバーの軌跡  27
  右翼と官憲に踏みにじられた初の女性デー  33 
  初の国際女性デーは100年前◉佐々木晴子が偽名で演説  
  沖縄は解放されたか 39
  本土に先駆けた沖縄の女性参政権行使 43
  思想弾圧の先駆け(1)「浪曼事件」が奪ったもの  148
  思想弾圧の先駆け(2)詩人篠原あやは、なぜ逮捕されたのか 53
  港の別れ 横浜時代の福田英子  59
  石川雪女覚書 73

Ⅱ 原爆被害を告発し、記録する 79
  栗原貞子の予言のような言葉  80
  被爆の実相を描いた林京子『祭りの場』  84
  「この世界の片隅に」の街を歩く 88
   ケロイドのような碑石  92
  ヒロシマの語り部、関千枝子と古家美智子 97
   破滅の危機から光へ向かって歩め 102
  国策に翻弄された広島市女原爆慰霊碑  108
  被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(1) 123
  被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(2)評価されながら掲載されず 129
  被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(3)検閲と自主規制 137
  被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(4)「山上」に書き残した検閲体験  145
   
Ⅲ 60年安保と樺美智子 155
  日米安保60年 樺美智子はなぜ死んだのか 156
  日米安保60年(2)樺美智子とは何者だったのか 160
  日米安保60年(3)逃げずに闘い続けた樺美智子 166
  日米安保60年(4)樺美智子「運命の日」 170
  日米安保60年(5)樺美智子、死因の謎 174
  日米安保60年(6)樺美智子が投げかけた問い 179
  闇の中で聞いた樺美智子の悲鳴 184
  樺美智子 「想い人」Sとは誰か 188

Ⅳ 重信房子と遠山美枝子 193
  2人の運命を分けたものは何か 194
  「2人で社会科の先生になろう」 199
「ふう、あなたが先に死ぬんだね」 アラブにたつ日の涙  205
「兵士として徹底的に自己改造する」と山へ 211
「私たちが新しい世の中を作る」と最後の言葉 216
重信房子 『はたちの時代』

わたしが出会ったひと ―あとがきに代えて 227