国家に捏造される沖縄戦体験 ―準軍属扱いされた0歳児・靖国神社へ合祀―
石原昌家(沖縄国際大学名誉教授)
2022年02月25日発行
四六版並製 422ページ

1970年から沖縄戦の凄惨な戦場体験を聞きとりしてきた著者が、若い世代に伝えたい!戦争国家が現実化する時代に抗う論理を。

今、奄美を含む南西諸島の自衛隊による軍事化が土石流の勢いで強行され、沖縄戦前夜の様相を呈しています。沖縄住民に適用した援護法の真の狙いは、国家の戦争責任を免責にして、日本軍の犯罪を免罪にすることにあります。援護法と靖国神社合祀のからくりは、沖縄戦認識の再定義となり、戦争ができる国へ姿を変えています。この時代に抗う論理を本書が示しています。

(著者まえがきより)
沖縄戦体験を日本政府がからめ取っている援護法と靖国神社合祀の仕組みが根底から分かったところで、いま、沖縄を取り巻く軍事状況をみわたすと、自民党政権が「戦争ができる国」へと強行採決して法整備し、日本の国の姿を変えていることに慄然とする。本書では、日本政府が沖縄戦体験を捏造する真の目的は、ふたたび、戦前同様な「軍事国家日本の再形成」への道を切り開いていくことにあった、ということが史資料を裏付けに用いながら、解明できた。
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2,800円 +税