まだ「フェミニズム」がなかったころ

加納 実紀代

2,330円 +税

ISBN: 978-4-7554-0038-4        1994年08月発行

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リブで幕を開けた70年代は、女たちにとってどんな時代だったのか。働くこと、子育て、母性、男社会を問うなかから、90年代の女の生き方を探る。銃後史研究の第一人者が、みずみずしい文体で若者たちに贈る1970年代論。

<目次>

I 章 主婦と労働者のはざまで
 女と男がともに生きるということ 家事労働と生産労働
 パートタイマーは反労働者的か
 インスタントラーメンと女の解放と
 女の自由と必要の世界
 極微の労働現場から
 生命のみえる世界をとりもどすために

II 章 子育てと子育ちをめぐって
 親はあっても子は育つ 高度成長と家族の変容
 〈ただの子守り〉と〈保育〉のあいだ
 子育てと人間の解放
 刃を奪われたオレステースたち

III 章 奪われた女のはたらき
 女として働くこと
 女工哀史と女の働きがい
 〈女は単調労働〉神話を超えて
 社縁社会からの総撤退を
 再び「社縁社会からの総撤退を」

七〇年代とわたし あとがきに代えて