カマル 森を歩き、言葉が紡いだ物語

新里孝和

1,800円 +税

ISBN: 978-4-7554-0350-7        2024年10月08日発行

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カマルはアラビヤ語で月を表す。かつて人々は、陰暦を用いて自然の中で生きてきた。この作品は、少女「カマル」を主人公にして、人びとのくらし繋がる自然や、森や生きとし生けるものの生や死の様を魂の容に著した物語。著者は、沖縄の森林研究第一人者。

四六判上製 243頁 1800円+税

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カマル 森を歩き、言葉が紡いだ物語
目次

序 つぶやき

一   兆し
二   カミィバッパァ   
三   シマの掟
四   村の山野      
五   田畑を耕す
六   サムッ、ワラを掴め! 
七   サムの息遣い
八   東の寄り船      
九   座礁船の修理へ
十   育林作業とハブ    
十一  苦悩と出会い
十二  青年マルクリス    
十三  神を迎える
十四  ティダは昇る
十五  アカガァチナビィ
十六  サムの夢
十七  カマルのときめき
十八  嵐とひでり
十九  悲しみと黄泉
二十  神の樹
二十一 伯父ジョランス
二十二 カマルが翔る     
二十三 心の響き
二十四 サーダカマーリ
二十五 ダシカ

亜熱帯島嶼の森の道のり
〔言葉の説明〕 

著者紹介
新里孝和(しんざと たかかず)
一九四五年 沖縄県国頭郡本部町生まれ
一九八二年 京都大学農学博士
二〇一〇年 琉球大学農学部教授定年退職
現在 農人、国頭村文化財保存調査委員、沖縄県歌人会黄金花表現の会会員
著書 『時計のない暮らしがしてみたいね―うつぐみの竹富島、ティードゥンの夏休み―』(二〇〇九年)、『亜熱帯沖縄の木や森や里山』(二〇二〇年)、『琉球の祭祀植物の研究』(二〇二三年)など。