沖縄戦幻想小説集 夢幻王国

又吉栄喜

1,800円 +税

ISBN: 978-4-7554-0332-3        2023年06月28日発行

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芥川賞作家・又吉栄喜の新たな作品世界。だれもが自明としてきた沖縄戦を、名も無い生活者のレベルから俯瞰し透視する。不条理な問いが幾つも発せられ、不条理な出来事が幾つも重ねられる。沖縄戦「幻想小説」の書き下ろし。

収録作品=「全滅の家」「兵の踊り」「平和バトンリレー」「夢幻王国」「経塚橋奇談」「二千人の救助者」
巻末解説 大城貞俊

著者紹介 又吉栄喜(またよし えいき)
 1947年、沖縄・浦添村(現浦添市)生まれ。琉球大学法文学部史学科卒業。1975年、「海は蒼く」で新沖縄文学賞佳作。1976年、「カーニバル闘牛大会」で琉球新報短編小説賞受賞。1977年、「ジョージが射殺した猪」で九州芸術祭文学賞最優秀賞受賞。1980年、「ギンネム屋敷」ですばる文学賞受賞。1996年、「豚の報い」で第114回芥川賞受賞。琉球新報短編小説賞、新沖縄文学賞、うらそえYA文芸賞などの選考委員を務める。

主な著作
『ギンネム屋敷』(集英社、1981年)/『短編小説集 パラシュート兵のプレゼント』(海風社、1988年)/『豚の報い』(文藝春秋、1996年)/『波の上のマリア』(角川書店、1998年)/『海の微睡み』(光文社、2000年)/『陸蟹たちの行進』(新潮社、2000年)/『人骨展示館』(文藝春秋、2002年)/『巡査の首』(講談社、2003年)/『鯨岩』(光文社、2003年)/『夏休みの狩り』(光文社、2007年)/『呼び寄せる島』(光文社、2008年)/『漁師と歌姫』(潮出版社、2009年)/『時空超えた沖縄』(燦葉出版社、2015年)/『仏陀の小石』(コールサック社、2019年)/『短編小説集 ジョージが射殺した猪』(燦葉出版社、2019年)/『亀岩奇談』(燦葉出版社、2021年)/『又吉栄喜小説コレクション全4巻』(コールサック社、2022年)

[映画化作品]
「豚の報い」(崔洋一監督)「波の上のマリア」(宮本亜門監督「ビート」原作)
[舞台化作品]
「ジョージが射殺した猪」(コンディショングリーン演出)「ギンネム屋敷」(加藤直演出)「士族の集落」(照屋京子演出)「ギンネム屋敷」(沖縄ジャンジャン演出)
[翻訳作品]フランス、イタリア、アメリカ、中国、韓国、ポーランドなどで「人骨展示館」「果報は海から」「豚の報い」「ギンネム屋敷」「憲兵闖入事件」「カーニバル闘牛大会」「ジョージが射殺した猪」「闘牛場のハーニー」