この村で

大城貞俊

2,000円 +税

ISBN: 978-4-7554-0318-7        2022年3月30日発行

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四六判並製 334ページ

沖縄で生まれ、沖縄を生きる!
沖縄からの発信する7作品。
1.おばあの悲しみを記した「ふるさと」。
2.戦争の痕跡を訪ねる「納骨隊」。
3.夢の挫折と再生の物語「プウヌ崎から」。
4.戦争逸話「タンガマ」。
5.少年の命の躍動する「ハニク川」。
6.死者を弔い死者と生きる「北霊之塔」。
7.「この村で」生きる若い女性の決意。

生きる悦びが、この村にある。
ウスデークは村の成人した女たちのみが参加できる。女たちは揃いの浴衣を着けて帯を締め、頭に鉢巻状に白い手拭い巻く。古老が口ずさむ歌とパーランクー(小太鼓)のみで音頭をとり、「スリ、スリ」と掛け声をかけながら輪になって踊る。成人した女だけが参加できる踊りだけに、艶かしい色っぽさや華やかさがある。(作品「この村で」より)