殺すこと 殺されること (死刑制度と日本社会Ⅰ)

かたつむりの会

1,650円 +税

ISBN: 978-4-7554-0033-9        1993年08月発行

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死刑という問題を単に国家の制度としてのみとらえるのではなく、それを支え、むしろ望んでいる私たち民衆の側の問題として、その文化・歴史・教育・心理とさまざまな角度から考える。かたつむりの会連続講座の記録、第1弾。

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殺すこと殺されること(死刑制度と日本社会Ⅰ) 目次

子殺し、親殺し、仲間殺し  野本三吉
 1、体験としての死
 2、吸収と表現
 3、共感を断ち切るもの
 4、横須賀線爆破事件
 5、寿——クマさんの死
 6、日雇労働者殺傷事件
 7、子殺しの背景
 8、関係の創造を阻むもの

仇討ちと死刑  池田浩士
 1、はじめに 仇討ちから死刑へ
 2、エピソード 小説のなかの死刑
 3、仇討ちの歴史
 4、仇討ち不能のケース
 5、妻敵討(女敵討)
 6、「敵討禁止令」
 7、死刑と仇討ち

そろそろ日本に引導を渡すとき  戸次公正
 1、「引導」とは何か
 2、人間と国
 3、「和」の思想
 4、世襲・家系・家の思想
 5、日本における刑罰の歴史と罪と罰の思想
 6、死刑制度を支える民衆の意識と宗教の問題
 7、地獄と裁きの十王信仰
 8、宗教とは何か

殺人を避ける方法  鶴見俊輔
 1、人類史のわずかな時期
 2、殺人に近づいたとき

後記にかえて  かたつむりの会・水田ふう