ハポネス移民村物語

川村湊

2,300円 +税

ISBN: 978-4-7554-0289-0        2019年01月25日発行

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移民の時代から難民の時代へ
ドミニカ、ボリビア、ペルー、チリ、パラグアイ、コロンビア、ブラジル、アルゼンチン、文芸評論家が中南米八カ国に生きる日本人たちを訪ねる。

目次
序 章 移民と棄民

1. 近代日本の移民  7
2. 戦後移民 14
3. 逆流の移民 20
4. 日本人と日系人 23

第一章 カリブ海の楽園ドミニカ
1. 日本語学校歌 27
2. ドミニカとハイチ 34
3. 満洲移民の経験 39
4. 杜撰な現地調査 45
5. 国家賠償請求は棄却 50
6. Yさんの話 55
7. ドミニカの漁業移民 57
8. 〝カリブは招く〟 60
9. サント・ドミンゴの日本人農業移住記念碑 64
10. 「私の祖父母」 67

第二章 ボリビアの二つの日本人村
Ⅰ. ボリビアのオキナワ 72
  1 OKINAWA村 72
  2 オキナワ村六十周年記念祭 76
  3 三重国籍の〝日本人〟 81
  4 コロニア・オキナワ 83
  5 オキナワとボリビアの共生  88
  6 失敗したオキナワ村 91

2. サンファン日本人村 94
  1 サンファン〝日本人村〟 94
  2 〝開拓物語〟 97
  3 開拓の歴史 100
  4 自然保護林 106
  5 ボリビアの和菓子 108
  6  資源ナショナリズムの道 112

第三章 ペルー・チリの日本人たち
1. 強制収容所への道 115
2. 日秘文化会館 117
3. 「マリア・ルス号事件」 121
4. 〝勝ち組〟と〝負け組〟 124
5. 〝負け組〟の起源 129
6.〝サンチャゴに雨は降らない〟 130
7. サンチャゴの魚市場 135
  
第四章 パラグアイの〝小さな日本国〟
1. パラグアイってどこ? 139
2. 最初の移住地ラ・コルメナ 142
3. イグアス移住地 148
4. 日本人村の創設者たち 152
5. 伊藤勇雄の残したもの 156
6. 夢は継承されたか 163
7. イタイプダムとエステ市 166
8. 小さな祖国 170

第五章 コロンビアの日系人 174
1. 〝生きて帰れない〟都市・カリ 174
2. 〝マリア〟の熱と伝説 176
3. 戦前の入植地「エグ・バグアル」 181
4. 戦時中の受難 184
5. 農場と盗賊 186
6. ジャングル生活 191

終 章 もう一つのラテンアメリカ文学 196
1. リベルタージ午前零時 196
2. 〝デカセーギ〟の潮流 199
3. 「津軽」に集う人々 201
4. 二人の文学者 205
5. 松井太郎の文学世界 207
6. グワラニーの森のなかで 211
7. 最後の開拓者の文学 215

あとがき 222 

参考文献 229