死刑・いのち絶たれる刑に抗して

日方ヒロコ著

2,500円 +税

ISBN: 978-4-7554-0212-8        2010年12月発行

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死刑囚・木村修治の姉として生きた著者による死刑廃止運動草創期の記録

 1995年12月21日、木村修治さんは死刑執行された。私と修治さんの母が遺体と対面し、「死刑廃止フォーラム90」の安田好弘弁護士へ一報を入れた最初のことばは、「嘘」から始まっていた。
 それは教誨師の守秘義務に阻まれたからだった。
 しかし、修治さんが命とひきかえに死刑の実態を公開しようとした意思を裏切る行為であった。
 私は「死刑廃止」への機運を引き寄せるために真実を書かなければいけないと思った。
 失意から「希望」へ、前進させるために。(まえがきより)


目次
はじめに 4
第1章 〈極悪非道〉な人に会いに行く 4
第2章 三枝子との一途な恋 20
第3章 個別の死刑囚たちから見えてきたもの 57
第4章 最高裁口頭弁論に向けて 68
第5章 最高裁で弁護団が大展開 100
第6章 死刑確定の日まで 133
第7章 通気口 167
第8章 死刑廃止への道 204
第9章 死刑執行へのあらがい 246
第10章 死刑執行・母の死 338
あとがき 396