戦後史とジェンダー

加納 実紀代

3,500円 +税

ISBN: 978-4-7554-0155-8        2005年08月発行

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もはや戦後ではないーー
敗戦から新たな戦前へ。8.15から「慰安婦」・教科書・女性兵士問題まで、戦後60 年をジェンダー視点で読み解く。


<目次>

かえってきたニッコウキスゲ   

1章 女たちの8月15日―その光と影
 女にとって8・15は何であったか
  アンケート五八一人の声から
 戦後改革と女性
  アンケート六四四人の声から
 占領と女の〈解放〉
 サンマタイム
〈善行少女〉の朝鮮戦争

2章 〈独立〉から高度成長へ
 苦い〈独立〉
 「電化生活」へ、テイク・オフ!!
   主婦論争の開始
 ピープルのための日本国憲法改正私案
 自分史のなかの「女子学生亡国論」
 ああ丙午!
  〈近代〉がもたらした〈前近代〉

3章 戦前化する戦後
 戦後史のなかの「12・8」と「8・15」
 反原発運動と女性
   柏崎刈羽原発を中心に
 スパイ笑うか…
 満鉄創立八十年?
 健康さん、さわやかさん……
  増えない女性議員
 自動詞「国際化」の加害性
   長谷川三千子批判
 オウにトガなし
  シマの光と影を見据えつつ

4章 〈銃後の女〉から〈前線の女〉へ
 「これからの戦争」と女性
 女も戦死する権利がある?
 ジャンプ一番! 女兵士戦闘配置へ?
 軍隊内男女平等と自己決定権
 再考・フェミニズムと軍隊

5章 「慰安婦」と教科書問題をめぐって
 戦争体験記のなかの「女性体験」
 「慰安婦問題」という問題
 問題は「強制」の有無か
 歴史とジェンダー
 世紀末教科書狂騒曲と性の二重規準
 「つくる会」歴史教科書とジェンダー

あとがき