摂食障害とアルコール依存を孤独・自傷から見る 鶴見俊輔と上野博正のこだまする精神医療
摂食障害と薬物・アルコール依存は家族と社会の葛藤をどのように写しているのか。
恩師と仰いだ二人の哲学者、精神科医の語りを反芻しながら臨床風景を語る。
摂食障害とアルコール依存を孤独・自傷から見る 鶴見俊輔と上野博正のこだまする精神医療
目次
第1章 精神科医になるまで 7
1 記者生活と臨床医 7
2 臨床医として 9
3 勤務医の楽しさ 11
4 「思想の科学」との出会い 12
第2章 家族と秘密 14
1 不登校の少年と親 14
2 子どもの秘密・背負わされた家族の秘密 17
3 子どもの秘密を盗み見る親 20
4 背負わされた記憶と殺意 21
第3章 自傷と自死に向かう人 26
1 リストカットと自責 26
2 封じられた、他者への批判 29
3 境界性パーソナリティーと自傷 31
4 「連合赤軍事件」の時代 33
5 腐敗する、現在の日本の殺意 36
第4章 長期入院の人々との出会い 39
1 一九九〇年代の福島県浜通り 39
2 Cさんの退院 41
3 現在の精神科事情 45
4 病院で覚えた漢字とダンス 51
第5章 父の肖像 56
1 家族会と穏やかな父 56
2 医師が書くとき 63
3 私の父 64
4 有能でない人々 69
第6章 精神科の習慣 73
1 他科受診 73
2 紹介状の往来 77
3 見舞いと面会 82
4 外からの電話 86
5 お薬と先生 89
第7章 アルコール医療の教え 92
1.アルコール病棟の成り立ち、男と女 92
2 入院中の飲酒 98
3 徒党を組む・贈り物を届ける 100
4 説教と約束の責任 102
5 一〇〇%の被害者はない 105
6 親切は救いか 107
7 生きる人、死ぬ人 108
8 回復の物語−病気はいつまで続くのか 110
第8章 なだいなだの教え 108
1 論じられない人 108
2 医師としてのなだいなだ 120
3 不安な人間が神を創造した 124
4 なだいなだのスタイル 130
5 なだいなだで満たされないもの 134
6 狂気と戦争 139
第9章 薬物依存症者への愛 144
1 薬物依存症とは 144
2 薬物依存症との出会い・再会 147
3 薬中になる自由と回復の道 155
4 薬物依存症者の消える日と死刑 159
5 ノルウェー国王の自由と日本の天皇の孤独 164
6 憎しみと和解 167
第10章 摂食障害と家族の風景 171
1 卓袱台と家族の戦後 171
2 家族への記憶 176
3 摂食障害とは 182
4 沈黙からの解放と発病 184
5 発病で失うもの。見えるもの 190
6 摂食障害と自己評価 192
7 再び、家族について 196
8 消えていった人々 200
第11章 思春期の受診・援助職 206
1 若者の自傷 206
2 援助職とは何をする? どんな人ができる? ピアサポートでの注意は?
:摂食障害のピアサポートグループ•ナバへの回答 214
3 AA常任理事で学んだこと 218
第12章 正解を求める強迫−摂食障害で看護との対話を考える 223
1 窮屈な食卓 223
2 家族の持つ負い目 225
3 すれ違う家族・子どもと出会わない家族 229
4 子どもへの尊敬 233
5 正解のない看護 233
第13章 鶴見俊輔の教え 239
1 サークルの中の出会い 239
2 誉めること・フィクション 245
3 個人としての悪人と国家の悪としての冤罪 249
4 誤解する権利。理解される甘え 255
5 人をどこで見るか 263
6 病的ロイヤルティー 266
初出一覧 271
あとがき 272
恩師と仰いだ二人の哲学者、精神科医の語りを反芻しながら臨床風景を語る。
摂食障害とアルコール依存を孤独・自傷から見る 鶴見俊輔と上野博正のこだまする精神医療
目次
第1章 精神科医になるまで 7
1 記者生活と臨床医 7
2 臨床医として 9
3 勤務医の楽しさ 11
4 「思想の科学」との出会い 12
第2章 家族と秘密 14
1 不登校の少年と親 14
2 子どもの秘密・背負わされた家族の秘密 17
3 子どもの秘密を盗み見る親 20
4 背負わされた記憶と殺意 21
第3章 自傷と自死に向かう人 26
1 リストカットと自責 26
2 封じられた、他者への批判 29
3 境界性パーソナリティーと自傷 31
4 「連合赤軍事件」の時代 33
5 腐敗する、現在の日本の殺意 36
第4章 長期入院の人々との出会い 39
1 一九九〇年代の福島県浜通り 39
2 Cさんの退院 41
3 現在の精神科事情 45
4 病院で覚えた漢字とダンス 51
第5章 父の肖像 56
1 家族会と穏やかな父 56
2 医師が書くとき 63
3 私の父 64
4 有能でない人々 69
第6章 精神科の習慣 73
1 他科受診 73
2 紹介状の往来 77
3 見舞いと面会 82
4 外からの電話 86
5 お薬と先生 89
第7章 アルコール医療の教え 92
1.アルコール病棟の成り立ち、男と女 92
2 入院中の飲酒 98
3 徒党を組む・贈り物を届ける 100
4 説教と約束の責任 102
5 一〇〇%の被害者はない 105
6 親切は救いか 107
7 生きる人、死ぬ人 108
8 回復の物語−病気はいつまで続くのか 110
第8章 なだいなだの教え 108
1 論じられない人 108
2 医師としてのなだいなだ 120
3 不安な人間が神を創造した 124
4 なだいなだのスタイル 130
5 なだいなだで満たされないもの 134
6 狂気と戦争 139
第9章 薬物依存症者への愛 144
1 薬物依存症とは 144
2 薬物依存症との出会い・再会 147
3 薬中になる自由と回復の道 155
4 薬物依存症者の消える日と死刑 159
5 ノルウェー国王の自由と日本の天皇の孤独 164
6 憎しみと和解 167
第10章 摂食障害と家族の風景 171
1 卓袱台と家族の戦後 171
2 家族への記憶 176
3 摂食障害とは 182
4 沈黙からの解放と発病 184
5 発病で失うもの。見えるもの 190
6 摂食障害と自己評価 192
7 再び、家族について 196
8 消えていった人々 200
第11章 思春期の受診・援助職 206
1 若者の自傷 206
2 援助職とは何をする? どんな人ができる? ピアサポートでの注意は?
:摂食障害のピアサポートグループ•ナバへの回答 214
3 AA常任理事で学んだこと 218
第12章 正解を求める強迫−摂食障害で看護との対話を考える 223
1 窮屈な食卓 223
2 家族の持つ負い目 225
3 すれ違う家族・子どもと出会わない家族 229
4 子どもへの尊敬 233
5 正解のない看護 233
第13章 鶴見俊輔の教え 239
1 サークルの中の出会い 239
2 誉めること・フィクション 245
3 個人としての悪人と国家の悪としての冤罪 249
4 誤解する権利。理解される甘え 255
5 人をどこで見るか 263
6 病的ロイヤルティー 266
初出一覧 271
あとがき 272