抵抗の轍 アフリカ最後の植民地、西サハラ

新郷啓子

2,300円 +税

ISBN: ISBN 978-4-7554-0299-9        2019年11月30日発刊

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目 次


序章 9

第一章 西サハラ紛争の背景―スペインによる植民地化からモロッコによる占領まで 19

 第一節 植民地化以前の西サハラ―サハラーウィの社会と生活 20
  支配者のいない氏族社会 
 第二節 スペイン領サハラ 28
  植民地支配への抵抗 仏西軍事作戦と植民地支配の本格化 
  旱魃とサハラーウィ社会の変容 サハラーウィ民族解放闘争のあけぼの―氏族から民族へ
 第三節 モロッコによる占領 38
  サハラーウィの民族自決権を支持する国際社会 緑の行進 棄てられた植民地

第二章 戦火の十六年と裏切られた和平 45

 第一節 分断された西サハラ人民 46
  侵攻を逃れて 難民キャンプ社会 サハラ・アラブ民主共和国の樹立
 第二節 ポリサリオ人民解放軍 57
  砂の壁 棄民
 第三節 約束された民族自決権の行使 68
  戦火に終止符 変容する和平 面目失墜のMINURSO 再燃する期待
  ボイコットされる個人特使 三十数年ぶりの再会

第三章 モロッコの占領政策 83

 第一節 王国の命綱としての西サハラ 84
  鉛の時代 王権の安泰 
 第二節 「おもてなし」外交 89
  おもてなしの代名詞、マラケシュ 実業家の「猛禽王」 アフリカの国としてのモロッコ
 第三節 「脅し」外交 100
  脅しの材料① 移民 脅しの材料② テロリスト
 第四節 棄民のその後 108
  国の恥 自決権を支持するモロッコの少数派

第四章 占領支配下の西サハラ――クデイム・イジーク抗議テント村 111

 第一節 街頭運動と潜在する怯え 112
  「鉛の時代」後も続く怯え
 第二節 「アラブの春」を先駆けた七千基のテント 117
  二万人のサハラーウィの声 サハラーウィだけの時空 抗議村の壊滅 抗議の代価 モロッコ当局の底意 国家の人質

第五章 奪われ続ける天然資源  149

 第一節 収奪される海 150
  世界屈指の漁場
 第二節 収奪される大地 154
  砂漠の大農園 南アフリカ共和国の快挙

第六章 壊された砦と築かれた砦―占領下で抵抗を続ける人々  165

 第一節 強制退去させられる占領地訪問者 166
 第二節 壊された砦 169
  住民の圧倒的マジョリティを構成する入植者
 第三節 築かれた砦 175
  スペインの有形文化遺産 占領国が養う似非サハラーウィ・コミュニティ スペインの無形文化遺産
 第四節 占領支配が作り出す生き方 185
  俄かガイドさんの呟き 面従腹背 

第七章 期待と失望の四十余年  193

 第一節 戦争でもなく、平和でもなく 194
  キャンプ社会に生まれた変化 頑丈でエコな住まい バーディヤ
 第二節 世界の果ての映画祭 206
  連帯する映画俳優 連帯する映画作家 砂漠の核被爆 
 第三節 詩に支えられた遊牧民魂 215
  身近にある詩
 第四節 難民キャンプが直面する新しい問題 220
  イスラーム原理主義 麻薬大国、モロッコ 

終章 あるサハラーウィの半生 229

西サハラ年表  247

あとがき 250