テロルはどこから到来したか その政治的主体と思想
支配的な政治構造からラディカルに断絶するためにかつても今も、私たちは「テロルの時代」に生きている。世界が、時代が、多くの変化にもかかわらず、相変わらず同じ問いの前に立たされている。反戦の論理はどの方向に研ぎ澄まされるべきか? 私たちは、みずからの置かれてきた歴史的状況をいかに思考しうるか?
フランス、アルジェリア、パレスチナ、南アフリカ、スペイン、アラブ世界、そして日本――「遭遇」と考察の軌跡。
【目 次】
序文にかえて
ある妄想の未来──いかに「テロ」の影の外に出るか 5
第1章 テロルの〈前〉と〈後〉二一世紀のフランスとアラブ世界
「テロ」られる側の論理、あるいは主体性の戦争 22
パレスチナ連帯デモが禁止される国から ──フランス『共和国の原住民党』の闘い 43
一月七日以前 ──アラブ人の友人たちとの対話から 62
「フランス」とは何か──「風刺新聞社襲撃事件」以後問われていること 89
「戦士社会」と「積極的平和主義」──アルジェリアから〈戦争の現在〉を考える 95
「みずから播いた種」──二十一世紀のフランスの変貌 109
第2章 テロルの由来 歴史と思想
歴史的類比と政治的類比のあいだ 126
存在を賭けた〈嘘〉との闘い 152
反ユダヤ主義とシオニズム ──アーレント『ユダヤ論集』を読む 165
イスラームと女性の地位 ──まず、知るべきこと 179
インティファーダ、パレスチナの新しい〈顔〉 201
第3章 テロルの主体 国家と民衆
「こんなことはもう二度と」(プリュ・ジャメ・サ) ──フランス学生運動の苦い勝利 206
「十二月」を可能にしたもの ──フランスの「異邦人」と「SOSジェネレーション」 210
独裁時代のスペインと現代日本 ──政治犯の処刑から見えて来るもの 215
〈心〉をさらす言葉 ──辺見庸『愛と痛み』文庫版解説 234
壁の口を塞ぐ力に抗して ──『20世紀の記憶』「1968年」復刊に寄せて 241
生きてやつらにやりかえせ──山岡強一虐殺30年 250
「ポピュリズム」、その概念と運動の行方──二〇一七フランス大統領選を素材として 272
遭遇と考察の軌跡 あとがきに代えて 278
フランス、アルジェリア、パレスチナ、南アフリカ、スペイン、アラブ世界、そして日本――「遭遇」と考察の軌跡。
【目 次】
序文にかえて
ある妄想の未来──いかに「テロ」の影の外に出るか 5
第1章 テロルの〈前〉と〈後〉二一世紀のフランスとアラブ世界
「テロ」られる側の論理、あるいは主体性の戦争 22
パレスチナ連帯デモが禁止される国から ──フランス『共和国の原住民党』の闘い 43
一月七日以前 ──アラブ人の友人たちとの対話から 62
「フランス」とは何か──「風刺新聞社襲撃事件」以後問われていること 89
「戦士社会」と「積極的平和主義」──アルジェリアから〈戦争の現在〉を考える 95
「みずから播いた種」──二十一世紀のフランスの変貌 109
第2章 テロルの由来 歴史と思想
歴史的類比と政治的類比のあいだ 126
存在を賭けた〈嘘〉との闘い 152
反ユダヤ主義とシオニズム ──アーレント『ユダヤ論集』を読む 165
イスラームと女性の地位 ──まず、知るべきこと 179
インティファーダ、パレスチナの新しい〈顔〉 201
第3章 テロルの主体 国家と民衆
「こんなことはもう二度と」(プリュ・ジャメ・サ) ──フランス学生運動の苦い勝利 206
「十二月」を可能にしたもの ──フランスの「異邦人」と「SOSジェネレーション」 210
独裁時代のスペインと現代日本 ──政治犯の処刑から見えて来るもの 215
〈心〉をさらす言葉 ──辺見庸『愛と痛み』文庫版解説 234
壁の口を塞ぐ力に抗して ──『20世紀の記憶』「1968年」復刊に寄せて 241
生きてやつらにやりかえせ──山岡強一虐殺30年 250
「ポピュリズム」、その概念と運動の行方──二〇一七フランス大統領選を素材として 272
遭遇と考察の軌跡 あとがきに代えて 278