女に向かって  中国女性学をひらく

李小江著 秋山洋子訳

2,000円 +税

ISBN: 978-4-7554-0099-5        2000年05月発行

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「女は天の半分をささえる」と称えられた中国の女性解放。その内実とは、徹底して「女」であることを否定することだった―自らの生活実感を基盤に「女に向かう」こ
とを提唱しつづける現代中国女性学の開拓者・李小江の同時代史邦訳。「わたしはな
ぜ九五年世界女性会議NGOフォーラムへの参加を拒絶したか」など付録資料収載。

目次
日本版への序 ともに世界に向かうために 李小江 2
女に向かって  9
序章  女に向かって 10
第一章 根なしの耐え難さ 29
第二章  心の故郷を求めて  35
第三章 あなたはどこから来たの…  42
第四章 マルクス主義の「帽子」  51
第五章 「女と家政」の風波  60
第六章 水火の苦難  68
第七章 わたしも敏感だ  74
第八章 性別と学問  81
第九章 女性の衝撃波  91
第一〇章 天は落ちてくるか  98
第一一章 学者の度量  106
第一二章 女権と人権  111
第一三章 端材  118
第一四章 女性界の大集合  122
第一五章 「完璧」と「中庸」  132
第一六章 女性と一体化する  138
第一七章 なぜ嫉妬がないの? 中国女性学研究者の横顔  144
第一八章 東と西のあいだ  183
終章  おわりに ひとりの東方女性の自省  193

付録一 中国における新時期の女性運動と女性研究  202
付録二 日本の「中国女性史研究会」との交流会  223
付録三 わたしはなぜ九五年世界女性会議NGOフォーラムへの参加を拒絶したか 
 244
あとがきにかえて 李小江 中国女性学をひらく 秋山洋子  258