足音が近づく 死刑囚・小島繁夫の秘密通信

市川 悦子

2,000円 +税

ISBN: 978-4-7554-0068-1        1997年10月発行

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確定死刑囚から妻へ、検閲をのがれて出し続けられた秘密通信。「生きている死者」として扱われる確定死刑囚の実態を赤裸々に描き、センセーションをまきおこした名著の待望の復刊。解説・原裕司。

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足音が近づく 目次

第一章 その罪
 判決——死刑(強盗殺人・死体遺棄)
 ・特別舎へ(解説1)

第二章 戦慄の檻
 1 最後の住処
   ・秘密の作業開始(解説2)
 2 秘密通信の成功
   ・信仰と友情(解説3)
 3 あいつぐ処刑
 4 やすらぎのない日々

第三章 愛
 1 惹き合う心
   ・初めての面会(解説4)
 2 ひとすじの恋
   ・幸子、博多へ(解説5)
 3 獄中結婚
   ・求婚(解説6)
   ・入籍(解説7)

第四章 暗黒の淵より
 1 妄執(昭和三十九年)
 2 悪夢(昭和四十年)
 3 暗影(昭和四十一年)
 4 寂寥(昭和四十二年)

第五章 終焉
 1 苛立ち
   ・疲れゆく幸子(解説8)
 2 破局
   ・故郷へ帰ろう(解説9)
 死刑執行

あとがき  市川悦子

復刊にあたっての解説  原裕司