多様性の全体主義・民主主義の残酷  9・11以降のナショナリズム (PPブックス)

小倉 利丸

1,700円 +税

ISBN: 978-4-7554-0154-1        2005年12月発行

数量
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グローバルな戦争態勢を読み解く。9・11以降、世界はどのように変貌したか。アフガン・イラクへの大義なき戦争を経て「テロ一掃」に加速する世界の軍事化、グ
ローバル・ナショナリズムが形づくる市民社会のありようを分析する。


●もくじ+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
多様性の全体主義・民主主義の残酷
 9・11以降のナショナリズム
小倉利丸 著

はじめに 
 煽られる「テロの脅威」とたちむかい、市民的自由を闘いとらなければならない 5


第1章 9・11以降のナショナリズム
 懺滅されるべきは戦争である 16
 自衛という欺瞞について
  ★テロリズムの根源にあるもの 29
 「USA」と「ニッポン」、二つの歓呼に通底するもの 52

第2章 ファシズム/全体主義と総動員態勢
 「平和憲法」下の侵略戦争と総動員態勢 78
 現代日本におけるファシズム化のプロセス 101
 自己責任と国家責任 115

第3章 多様性の全体主義と民主主義の残酷とどのように闘うか 131

第4章 反戦運動のために――〈文化〉をめぐるコラム
 「人道」の欺瞞 
  ★ノーム・チョムスキー『アメリカの「人道的」軍事主義』 162
 〈帝国〉の部品を役立たずにする
  ★アルンダティ・ロイ『帝国を壊すために』 164
 サダムもブッシュも大嫌いだ!
  ★サラーム・パックス『サラーム・パックス』 168
 B級映画の王道「独立少女紅蓮隊」
  ★安里麻里監督 映画「独立少女紅蓮隊」 171
 グローバル化する慰霊と闘う対抗文化
  ★9・11以後の米国大衆文化のオルタナティヴ  173

初出一覧 180

あとがき 181