精神科医の出会った家族の風景  摂食障害とアルコール依存症の経験

大河原昌夫

2,200円 +税

ISBN: 978-4-7554-0309-5        2021年04月10日発行

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精神科の患者を抱えた家族はどのような哀しみを抱え、どのように希望を紡いでゆくのか。地道な家族会活動を続けてきた精神科医が出会った家族とは。アルコール依存症と摂食障害を舞台に日本の家族の現在を語る。

目次

はじめに 3


第一章 摂食障害と家族 9

1 家族の希望と哀しみ 10
2 摂食障害を考える 家族への眼差し 17
3 摂食障害の家族へのアドヴァイス 72
4 摂食障害への疑問に答えて 98


第二章 アルコール依存症の臨床から 131

1 アルコール依存症の家族へのアドヴァイス—改訂版 なぜ、家族なのか 132
2 アルコール依存症の意外さ 193
3 AAへの希望 200
4 アメシストへの希望 207


第三章 日本の家族の風景 211

1 子を持たない生き方 孤独なエゴイズム 212
2 孤立する家族 摂食障害とその時代 224
3 子どもの権利・学校のお節介 252



第四章 人びとの記憶 261

1 釧路で映画を見続ける意味——堀要君のこと 269 
2 責任を持つ性の教育——朝山新一さんの教え 273
3 男への違和感と愛おしさ——ソル・ゴードンの思い出 278
4 不安な家族——中井久夫への感謝 285
5 志と茶目っ気と——さよなら上野博正 299


初出一覧 315

思想の科学社版へのあとがき 317
新版へのあとがき 318