文学史を読みかえる・論集3

「文学史を読みかえる」研究会 編

1,800円 +税

ISBN: 978-4-7554–8014-0        2020年08月25日発行

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伊藤整と左川ちか、花田清輝、寺山修司と永山則夫、カズオ・イシグロ、その対象は様々だが、危機を内包した「この時代」を読みかえる目論見を持った論者たちが論じる。

目次
誰が何を語るのか
カズオ・イシグロ『浮世の画家』 松田正貴  5

永山則夫論
『反-寺山修司論』のプロブレマティーク 黒田大河 23

花田清輝の論理と修辞 柴田大輔 43

詩人の終焉
〈詩とのわかれ〉と伊藤整、「浪の響きのなかで」から『左川ちか詩集』(一九三六)へ 島田龍 67

◎書評
『横光利一とその時代―モダニズム・メディア・戦争』―〝虚無〟にする供物のために(黒田大河著) 田村都  99
『ダダイストの睡眠』―五億年先の遠い未来が、あなたの今日の動機であれ(松田正貴編) 藤野良樹 105

◎追悼 加納実紀代さんを送る 池田浩士 110
読みかえ日誌 112
執筆者プロフィル 117