自立へ追い立てられる社会

広瀬義徳・桜井啓太 編

2,000円 +税

ISBN: 978-4-7554-0305-7        2020年07月05日発刊

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「自立幻想」を超えて/相互依存のプロジェクトへ
あらゆる「依存」から脱却して「自立」せよと人々を追い立てる社会。アクティブになることを強迫的に求められる主体。現代社会の統治のありようを教育、福祉、労働、地域、メディアの諸領域からオープンに問い、自由を希求する論文集。

執筆=広瀬義徳、桜井啓太、桜井智恵子、迫川緑、岡村優努、濱口一郎、田口康明、元井一郎、四方利明、岡崎勝、西田浩之、伊藤書佳(執筆順)

定価2000円+税 四六判並製・276頁
ISBN978-4-7554-0305-7 C0036


【目次】--------------------------

序文(広瀬義徳・桜井啓太)

第1部 なぜ自立を問うのか
 第1章 自立・自律した個人という幻想と「共生」の根拠(広瀬義徳)
 第2章 依存の復権論・序(桜井啓太)
 第3章 反自立という相互依存プロジェクト(桜井智恵子)

第2部 自立社会の新たな統治性
 第4章 福祉依存批判による生活保護バッシングと自立支援の展開(桜井啓太)
 第5章 フレキシブル化する労働と自律的な「高度人材」という罠(広瀬義徳)
 第6章 自己マネージメント(忖度)時代のメディアコントロール(迫川緑)
 第7章 教育機会確保法と「学ぶ主体化」される子どもたち(岡村優努)
 第8章 高校家庭科における自立的生活主体と共生社会(濱口一郎)
 第9章 「力をつけて、のりこえる」論の止揚は可能か(田口康明)
 第10章 地域社会と公教育の関係性をどうとらえるか(元井一郎)

第3部 自由な生の可能性
 第11章 学校のアジールをめぐって(四方利明)
 第12章 フリースクールという子どもの居場所(岡崎勝)
 第13章 映画「みんなの学校」はどう見られたか インクルーシブ教育と特別支援教育の分水嶺(迫川緑)
 第14章 保育園からの能力主義と自己責任論への抵抗(西田浩之)
 第15章 教育支配からの逃走、戦略はゾミアが知っていた(伊藤書佳)

おわりに(桜井智恵子)


【編者プロフィール】--------------------------

広瀬 義徳(ひろせ よしのり)
 関西大学教授。編著『揺らぐ主体/問われる社会』(インパクト出版会、2013)、「教育産業の多角的展開とその公教育関与の背景」(教育政策2020研究会編『公教育の市場化・産業化を超えて』八月書館、2016)など。

桜井 啓太(さくらい けいた)
  立命館大学准教授。『〈自立支援〉の社会保障を問う―生活保護・最低賃金・ワーキングプア』(法律文化社、2017)など。