石炭の文学史

池田浩士

6,000円 +税

ISBN: 978-4-7554-0221-0        2012年09月発行

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第1次産業革命以来の近代化のエネルギー源だった石炭は文学作品にどのように描かれてきたのか。石炭をめぐる日本の海外進出と労働者への抑圧・差別構造はどう作られたのか。エネルギー転換期のこの時代に、12年の歳月をかけ遂に刊行。
目次
序章   石炭の一生とその文学表現 6
第1章  坑夫という最底辺
        ─先行するイメージ  32
第2章  声を上げた地下労働
        ─炭坑夫と石炭王  55
第3章  「下罪人」の自己解放へ
        ─プロレタリア文学と石炭 103
第4章  石炭と鉄道
        ─近代化の路線 157
第5章  「ケツワリ」考
  ─植民地を遠くはなれて 187
第6章  石炭から石油を!
    ─満洲と石炭  231
第7章  たたかう石炭
  ─戦争は誰によって遂行されたか?  289
第8章  勝利の生きた結晶石
    ─台湾と石炭 327
第9章  大東亜の労務管理と鉱夫の現実
    ─「監獄部屋」から「把頭炊事」まで  352
第10章  原拠としての「長靴島」
    ─表現主体を問い直す 409
終章   石炭の一生が遺したもの 449
あとがき 508
「石炭の文学史」文献・資料(抄)