フェミ私史ノート  歴史をみなおす視線

秋山洋子

2,800円 +税

ISBN: 978-4-7554-0272-2        2016年10月発刊

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その生き難さに抗うために--女が、リブの、中国の、アジアの、ロシアの、戦時下の、植民地の、無数の女たちに、時空を超え、国境を超えて、互いに出会いなおすための、フェミニズム批評。女性解放の息吹を受けつぎ、現在へつないでいく、珠玉の評論集。

ISBN978-4-7554-0272-2 C0036
定価2800円+税
2016年10月25日配本


目次>

第1章  国境往還
 蕭紅が〈異郷〉日本で書いた詩 6 
 大連断想 13 
 戦時下大連・旅順における日本女性 20
 暗殺犯人をつきとめた日本人研究者の執念 『スマトラの郁達夫-太平洋戦争と中国作家』 46
 暗い時代に連帯を模索する 『若き高杉一郎-改造社の時代』 50
 「革命の聖女」のいたいたしい素顔 『アグネス・スメドレー-炎の生涯』 57
 遠い革命、キューバ・中国 62
 問いなおされる「私たち」日本人の経験 『中国残留日本人という経験-「満洲」と日本を問い続けて』 70
 相手の顔の見える中国研究 女性学創設を語る 李小江『女に向かって』を訳して 75

第2章  歴史をみなおす視線
 田村泰次郎が描いた〈貞貞〉 『肉体の悪魔』再読 78
 洲之内徹の書いた日中戦争 95
 個別の記憶から歴史を問いなおす 『黄土の村の性暴力-大娘たちの戦争は終わらない』 120
 映画『纏足』をめぐって 126
 アジアへの視線・アジアからの視線 ふたつの展覧会「描かれたチャイナドレス」と「官展にみる近代美術」 133
 張潔の『無字』とその批評をめぐって ジェンダーからの読み、歴史からの読み 139

第3章  水に流された性革命
 『赤い恋』の衝撃 コロンタイの受容と誤解 160
 コロンタイの恋愛論の中国への紹介と反響 190

第4章  リブの時代をいまにつなぐ
 対幻想のかげで 高橋たか子・矢川澄子・冥王まさ子の六〇年代 210
 干刈あがた 同世代の死 240
 ありがとう、メアリ・フランシス 244
 サラ・パレツキーと七〇年代米国フェミニズム 255
 『暮しの手帖』を読みなおす 花森安治と松田道雄の女性解放 259
 リブへの地平を切り開いた先駆者の壮絶な未完の自伝『〈侵略=差別〉の彼方へ-あるフェミニストの半生』 285
 自分史から照らしたリブ・コレクティブ論考 『女たちの共同体-七〇年代ウーマンリブを再読する』 289
 女性学/ジェンダー研究のルーツをリブに求める『異なっていられる社会を-女性学/ジェンダー研究の視座』 292
 北村三津子さんの死とリブがしたこと 297

あとがきに代えて 生き延びて一年 306

   *

リブ・女性学の同志を偲ぶ 井上輝子 312