沖縄戦場の記憶と「慰安所」

洪ユン伸(ほんゆんしん)

3,000円 +税

ISBN: 978-4-7554-0259-3        2016年02月発刊

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沖縄の130カ所の「慰安所」、住民は何を見たのか沖縄諸島・大東諸島・先島諸島に日本軍が設置した「慰安所」の成立から解体まで


目次
序章 記憶の空間/空間の記憶  8
1.「空間概念」としての一九四五年。そして、何故、沖縄か。 8
2.あなたは何処から来たのか―居場所と逃げ場について  14
3.「慰安所」という状況  23
4.「関係」としての学問  25
5.朝鮮ピーとアパラギーミドォン(美しい女)  29

第1部 資本と「慰安所」 39
第1章 プランテーションの島の「慰安所」─大東諸島  40
1.「ニライカナイ」の島  40
2.沖縄における「慰安所」第一号、南大東島 46
3.「開拓」という名の支配  53
4.ラサ島、軍隊だけの絶海の島の「慰安所」  62
5.戦中の「自活作戦」 71

第2部:沖縄戦・村に入った慰安所 83
第2章 二つの占領と「慰安所」  84
1. 風紀論争、「朝鮮ピー」が来るということ  84
2.航空要塞としての沖縄と「慰安所」  91

第3章 沖縄戦における飛行場建設と「慰安所」  104
1. 沖縄戦の縮図と呼ばれる島  104
2.徴用の島の三角兵舎と「慰安所」  108
3.要塞建築勤務第6中隊と「慰安所」  114
4.仮「慰安所」と、ある「衛生方針」  117
5.島を去る人と残る人、そして「慰安婦」  120
6.戦場を生き抜いた「木の上の兵士」と女子看護婦の記憶  123

第4章 米軍上陸の拠点となった読谷「北飛行場」の「慰安所」 134
1. 農民と「慰安所」  134
2.読谷における「慰安所」の分布  139
3.「慰安所」が設置された集落の「日常」  153

第5章 日本軍の補助飛行場から「太平洋の要石」となった嘉手納  191
1. 嘉手納「中飛行場建設」と住民  191
2.嘉手納大通りの「慰安所」と公然/秘密  194
3.朝鮮人「慰安婦」と大山医院  200
4. 街中の辻の女たちの「慰安所」・桑江ヌ前  207
5.「北・中飛行場問題」と、動く「慰安所」  212

第6章 激戦地、中・南部における未完の飛行場建設と「慰安所」  230
1. 陣地構築の村・一家全滅を抱える村における「慰安所」  230
2.『石兵團會報』の「慰安所」記述にみる日本軍の住民観  250
3.中部・南部(島尻)の駐屯軍隊の「慰安所」規定と住民  262

第3部 米軍上陸の「有った」島/「無かった」島における「慰安所」  283
第7章 北部における「慰安所」の展開  287
1.小学校と「慰安所」のある風景  289
2.疎開者、避難民、そして「立ち入り禁止区域」の女たち  296
3.戦時動員された人々のみた八重岳周辺の「慰安所」  302

第8章 地上戦の予感と「性」  315
1.10・10空襲以降の住民の日本軍に対する視線の変化  315
2.「強かん恐怖」という「死の政治」  318
3.Love Day以降の「飢え」という問い  336
4、「占領空間」と「解放空間」を生きる女たちとある民主主義  356

第9章 もう一つの沖縄戦、「喰い延ばし戦」の島・宮古島  373
1.沖縄・宮古島における要塞化と「慰安婦」とされた女たち  376
2.明治節で響く「アリラン」と「アパラギー、ミドゥン」  382
3.宮古島における「捨石作戦」と「慰安所」   388
4.「喰い延ばし戦」と「慰安婦」  395

終章 「記憶の場」としての「慰安所」  414

補章 韓国における「沖縄学」の系譜
     ─(ゆぅぐぅ)と(りゅぅきゅぅ)の間─  433

補章を寄せる前に─戦後七〇周年、二つの裁判と「学問」/「運動」  434
1.構成すべき「呼び名」の揺らぎ   440
2.一九六〇年代、呼び名、琉球=「ゆぅぐぅ」の登場  443
3.一九七〇年代、軍事独裁時代の加速化─韓国民俗学のなかの「おきなわ」  448
4.一九八〇年・一九九〇年代韓国の日本学の「ゆぅぐぅ」/「おきなわ」  445
5.一九九〇年代中半〜現在、「共感」と「連帯」という問題   465
6.韓国で沖縄を語ることの困難さ─「地図上の記憶」から「戦場の記憶」へ  477

あとがき  488