歩きながら問う  研究空間〈スユ+ノモ〉の実践

金 友子

2,200円 +税

ISBN: 978-4-7554-0179-4        2008年07月発行

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韓国における在野の研究機関〈スユ+ノモ〉の実践記録。知識と日常がひとつに折り重なりあい、日常が再び祝祭になるという奇妙な実験がなされる場。幸せに暮らす方法を模索できる場。革命と求める道が一致するようなヴィジョンを探索する場。研究空間〈スユ+ノモ〉を日本初紹介。
『歩きながら問う│研究空間〈スユ+ノモ〉の実践』目次

序文 金友子 5
第一部 はじまり──運動へ 29
はじめに 高美淑 30
「友情の教育」と「遊牧的知識」のためのエッセイ 高美淑 34
鍾路時代の提案──組織から運動へ 高秉權 62
われわれの言葉はわれわれの武器か? 高酋長 69
第二部 ようこそマシーンへ 75
ノマディスムと知識人共同体のヴィジョン 
 --研究空間〈スユ+ノモ〉についての人類学的報告書 高美淑 76
高酋長のお金なしに生きる工夫 高秉權 120
コミューンと「お金の倫理」 高美淑 127
第三部 歩きながら問う 143
帝国の時代か、帝国の黄昏か?│韓米FTAをめぐる状勢について 李珍景+高秉權 144
危機に陥った生命、その権利を問う
 ──研究空間〈スユ+ノモ〉大長征にあたって 高秉權 161
歩きながら問う--研究空間〈スユ+ノモ〉とサルム(生活・生命)今政肇 168
周辺化対マイナー化:国家の追放と大衆の逃走 
 ──二〇〇六年、研究空間〈スユ+ノモ〉の行進を通して出会った大衆 高秉權 182
第四部 前衛組織ではなく 209
マルクス主義とコミューン主義--コミューン主義者はいかに思考するのか? 李珍景 210
前衛組織ではなく--80年代の運動経験 李珍景(インタビュー・冨山一郎・崎山政毅) 236
研究アクティヴィズムのために 冨山一郎 266
立ち止まって考えることと歩きながら問うこと おわりにかえて 279
日本語初出一覧 翻訳分担 285